2023年あけましておめでとうございます

  開催国の気候を考慮して冬期開催となった2022年サッカーワールドカップの閉幕とともに2023年の幕開けです。これ以上の激闘は当面見れないかもしれないような決勝戦(アルゼンチンvsフランス)でした。アルゼンチンのリオネル・メッシは、クラブチームで様々な歴代最多タイトルを獲得してきたものの、ワールドカップでは2006年以降4度挑戦しながら優勝実績がなく、これが最後のチャンスと言われていました。一方、フランスのキリアン・エムバペは前回2018年大会で4得点を挙げて鮮烈なデビューを果たし、チーム優勝にも貢献した実績を持っていました。いわば新旧の世界トップ選手が、各々の国を背負ってワールドカップ決勝で激突!という舞台でした。35歳のリオネル・メッシは全盛期のスピード・キレこそ失いましたが、チームの核となって周りの選手を生かし、周りの選手も「メッシにワールドカップトロフィーを掲げさせたい!」という思いが伝わってくるほど、それに応えていました。まさに「チーム一丸」でした。その勢いに圧されてか、前半は1本もシュートを打てず、連携でもミスが目立ったフランス。業を煮やして?か、エムバペが超人的なスタミナとスピードでドリブル突破を図る場面が増えると、周りの選手も引きつられるように躍動し始め、結果としてハットトリック(1試合3得点)を成し遂げます。すなわち、リーダーシップのあり方は1つではない、というのを見せてくれたように思います。互いの力が拮抗して3-3の引き分けのままPK戦となり、最後は意地でアルゼンチンが優勝を勝ち取りましたが、フランスも大いに称えられるべき試合をしました。

 ロシアによるウクライナ侵攻は未だに続き、極端な気候変動や物価上昇など、地球上には様々な問題が山積しています。解決のためには、1つの国が利己主義に走ることなく、地球規模で解決を目指すことが必要です。そのためには、世界各国の人々が交流する場が必要であり、ワールドカップはその最たるものといっていいでしょう(サポーターなど人が移動・交流する規模は、オリンピックよりも大きいとも言われています)。これからも開催が続くことを願いつつ(2026年はカナダ・メキシコ・アメリカの3か国合同開催で参加国も増えますね!)、こうした活動が戦争への抑止力となり、「宇宙船地球号」として世界各国・人類が結束していく未来を描きたいですね。さぁ、2023年のスタートです!

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