勉強する意味 

~学び方を学ぶ~

みなさんはなぜ勉強する必要があると思いますか?

なぜ数学、日本史、物理といった科目を勉強する必要があるのでしょう?

多くの人が一度は考えたことのあることでしょう。

毎日、高校に行って、授業を受けて、難しい問題を解いて。これに何の意味があるのか。難しい二次関数の問題が解けるようになって将来何に使えるというのか。国の偉い人たちは、みなさんが有名な橋を見て「この橋を二次関数で表すとどうなるのかな」なんていう会話することを望んでいるのでしょうか。

正直、この疑問に僕がまじめに答えろと言われたら、「国力を上げるため」といいます。つまらないですね。将来、政治家や教育にかかわりたい人以外にとっては興味ない話だと思います。当然のことですね。これは教育する人側からした話ですから。

では、教育を受ける側の視点で考えたらどうでしょう。

僕は、「学び方を学ぶため」だと考えています。

正直、僕は医学部に入るために、数学、物理、化学、英語などがんばって勉強しましたが、本当に今必要だと思うのは英語だけです。それ以外の科目はほぼ使っていません。でも、新たな学問である医学を学ぶときに、これらの知識を得るために身につけた学ぶプロセスはとても役に立っていると思います。

医学だけではありません。大学生になると、運転免許を取るために交通規則を学んだり、自分の資産形成のために投資を学んだり、働いてお金がもらえるようになると税金の仕組みを学んだりする必要があります。スマホが普及し始めた時にはスマホの操作の仕方を学ぶ必要がありましたが、それも含めて「学ぶ」という行為です。こうやって考えると、実は世の中学ぶことだらけですね。

だからこそ、みなさんに言いたいのは学び方を身につけてほしいということです。もちろん、みなさんを見ていてテストの点数が上がっていくことはとても嬉しいです。でも、それより自分で勉強の仕方を考えて勉強するようになったときが個人的に一番嬉しいです。どうやったら効率よく自分の知識になるか考えて、試行錯誤しながら取り組む。難しいんですけど、とても大切なことだと思います。僕も少しでもそのサポートができるようにこれからもがんばっていこうと思います。

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