探究学習

皆さん最近になって高等学校教育の現場で「探究学習」が本格化していっているのをご存じでしょうか?

探究学習といえば、皆さんの受験と絡めると、東北大学が2050年までにすべての入学試験をAO試験(総合選抜型試験)にすると宣言したことが有名ですね。

これ以前から文科省の方で進められてはいましたが、日本トップレベルの大学がこの声明を出したことによって、これから多くの大学において総合型重視(探究学習重視)の受験が増えていくことでしょう。

皆さんの身近な金沢大学においてもKUGSをはじめとして、その兆候が見られています。

さて「探究」とはなんでしょうか。

ずばり、①問を立てる。②情報を収集する。③対話などで情報を整理・深化させる。④情報から新たな問いを立てる。このサイクルを回し続けることです。

そして探究で最も難しいのが①の「問いの設定」であり、その精度です。

どれだけ良い探究になるかはここで9割決定するといっても過言ではありません。

当然ながら、この問いの設定は何度も行うこと(サイクルを回すこと)で精度が上がっていきます。

そのため、いかに早い段階からこれを行っているかがものを言います。

また、現時点において多くの普通科の高等学校において「総合的な探究の時間」は週に1~2時間です。

はっきり言ってまったくもって足りません。

皆さんがこれから本気で総合型の受験制度を最大限活用するのであれば、授業時間外においても探究しなければいけません。

あなたがもし1,2年生ならばなにか問いを見つけ探究活動を行ってみましょう。

1年生は言わずもがなですが、この探究のサイクルは大学に行ったのちの研究にも言えることなので、2年生でも行っておいて損はありません。

3年生は受験間近なのでやっている暇はありませんが、大学で活用するために頭の片隅に置いておいてください。

皆さんの高校生活が学習の面においても、5教科に限らず実りあるものになることを期待しています。

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